インタビュー

2020.01.22

ビジュアルデザイン学科

誰に向けて、何を伝えるか。
デザインの役割を考える。

松村 沙季さん

ビジュアルデザイン学科 グラフィックデザインコース 4年生

兵庫県立網干高等学校出身
株式会社加美乃素本舗内定

編集部
ビジュアルデザイン学科を志望した理由を教えてください。
松村
幼い頃からイラストを描くことが好きで、「人に何かを伝える仕事がしたい」と考えグラフィックデザイナーを志望して入学しました。
ビジュアルデザイン学科は、グラフィックデザインの他、モーショングラフィックス、ブックデザイン、イラスト、絵本などさまざまなことを学べるのが魅力。授業でいろいろな作品を制作するなかで、パッケージデザインやブックデザインに惹かれるようになり、グラフィックデザインコースを専攻しました。
編集部
実際に学んでみて感じる、ビジュアルデザイン学科の魅力は何ですか?
松村
ビジュアルデザイン学科は、2年次までコースに分かれることなくさまざまなビジュアル表現について学びます。だから学科全員の仲が良くて、他コースの友達からも専門知識や技術を教えてもらえることが魅力のひとつ。クオリティの高い作品を制作している友達の存在に影響を受けて、自分も作品制作に対するモチベーションが上がります。
また、授業のなかで地域連携プロジェクトに参加でき、学外で活動できることもいい経験になりました。
編集部
友達と切磋琢磨しながら制作されてきたのですね。
ターニングポイントになった作品はありますか?
松村
「日本」をテーマにした3年次の課題で、二十四節気をテーマにしたブックデザインに挑戦しました。1ページごとにグラフィック表現を変え、さまざまな素材を使って1冊の本を制作。いろんな画材や技法を詰め込んだ作品は、先生から「執念を感じる」と講評していただき、自分でも「やり切った!」と思える仕上がりに。先生のアドバイスで、卒展ではこの作品を発展させた本を制作しました。
アクリル板に接着剤を垂らして水滴を表現するなど、ページをめくるたびに異なるデザインを楽しめる作品。
編集部
卒展のために制作したのはどのような本ですか?
松村
「二十四節気と七十二候のグラフィック表現」として、春夏秋冬に分かれた4冊の本を制作しました。四季の情景に沿って俳句を詠み、それを筆で手書きして1ページずつ異なるグラフィックデザインで二十四節気・七十二候を表現。先生の講評を受けて全ページのデザインをやり直すという苦労もありましたが、満足できる本が完成しました。手に取ってじっくり見ていただきたい作品です。
全ページ袋綴じによる柔らかな印象の卒展作品は、和紙の風合いと風情あるデザインを引き立てている。
編集部
卒展までたくさんの課題に取り組んできたと思いますが、4年間の学びで成長したこと、気づいたことはありますか?
松村
ビジュアルデザイン学科の課題制作では、常にターゲットとコンセプトを明確にしてからデザインに取り組みます。おかげで、「誰に向けて、何を伝えるためにデザインするのか」をしっかりと考えるようになりました。ターゲットとコンセプトをしっかり決めることで、長期間かけて制作した卒展作品もテーマがブレることなく完成できたと思います。
編集部
グラフィックデザイナーを志望して入学した松村さんが、内定した企業について教えてください。
松村
大学のキャリアセンターからの紹介で神戸の企業にデザイナーとして内定をいただきました。自社商品のパッケージからWebデザインまで幅広いデザイン制作に関われることに関心をもって志望しました。もともとパッケージデザインに興味があったので、これからが楽しみです。
就活用のポートフォリオも1冊のブックに製本し、レイアウトも美しい作品集のような出来。
編集部
最後に、受験生へのメッセージをお願いします。
松村
コースに関係なく学科全員仲がいいので、切磋琢磨しながら課題に取り組む日々です。同じ分野に興味がある学生が集まっているので、先輩後輩との交流も盛んで人間関係の幅が広がった気がします。皆さんもたくさんの仲間をつくって、制作活動を楽しんでください。
編集部
ブックデザインに惹かれ、卒展では4冊もの本を制作した松村さん。幼い頃から習っている書道の経験を活かして俳句を手書きした作品には、4年間の学びのすべてが詰まっているようです。今年の卒展は、写真集や絵本など、ブック形式の作品が多いので手に取ってゆっくり見て欲しいと言っていました。モーショングラフィックスによる体験型の作品や映像作品もあるのでお楽しみに!