インタビュー

2020.11.24

生産・工芸デザイン学科

「小さい頃からのワクワクと熱意を
活かせる仕事がしたい。」
フィギュアやオブジェが好きだった少年は
作り手のプロへ、その道程とは。

※学科・コース名称・学年はインタビュー当時のものです。

長谷 飛汰さん

アート・クラフト学科 フィギュア・彫刻コース 4年生

和歌山県 りら創造芸術高等学校出身

株式会社FES内定

編集部
神戸芸工大に入学して良かった点は?
長谷
プロのフィギュア原型師である先生から学べるところです。やはり豊富な経験と確かな技術力をお持ちなので、アドバイスをいただけるだけで制作物のクオリティーがぐっと上がることが実感できます。
入学前に参加したオープンキャンパスでは、学科やコースでどのようなことが学べるのか詳しく聞けたほか、ちょうど芸工祭が開催されていたので、いろんな学科の作品を見て神戸芸工大の魅力を知ることができました。
編集部
どんな作品制作が印象に残っていますか?
長谷
3年生の時に共同制作した「からふるまいちゃん」です。コースの同級生全員で大きなオブジェを制作することになり、作業を分担して行いました。スタイロフォームや粘土、和紙を使い、パーツごとに作って着色…という工程を通じて、大きなものを造形することが楽しく、自分に合っていると実感しました。それが就職にも繋がったと思います。
編集部
現在の内定先を志望したきっかけに?
長谷
昔からフィギュアを集めたり、オブジェを見つけるとワクワクしたりと、常に興味を引かれていたので、その情熱を活かせる仕事に携わりたいと思っていました。内定先はアミューズメントパークのオブジェも手がけるような、大きな造形物を制作している会社です。今まで自分が作ったことのない規模のものなので不安もありますが、続けていくことで技術力が身につきますし、完成した時の達成感も大きいと思います。
編集部
就職活動で役に立った経験はありましたか?
長谷
フィギュアのイベントやコンテストに参加したことです。特に東京で開催される「ワンダーフェスティバル」に売り手として参加し、さまざまな経験ができました。このイベントには1年生の時から3年連続で参加しました。原型品から複製品を作り出す技術を身につけられたり、他の作家さんたちや一般のお客さんとの交流から次の作品づくりへの意欲が湧いたりと、たくさん刺激をもらいました。
その時に生まれたのが、動物とスポーツを融合させたフィギュアです。同じシリーズとして、今も新しい作品を作り続けています。
編集部
作品は、基本的に手作りですか?
長谷
手原型のフィギュア制作がメインですが、デジタル造形ソフトの使い方も学びました。実際の商業フィギュアの制作現場ではデジタル化が進んでいるので、新しい技術も身につけておいた方がいいと思い、自主的に映像表現学科の授業を選択しました。
編集部
就職活動で、大学のキャリアサポートは利用しましたか?
長谷
履歴書の添削や、面接の練習をしていただきました。キャリアセンターの方々に対して、自分が今までやってきたことを言葉にして表現することで、採用面接でどんなことをアピールすればいいか、自分の経験をどう仕事に活かせるかなどを明確にすることができました。
ポートフォリオ制作でも、作品ごとに出品したイベント名を記載したり、イベント参加証の実物を載せたりすることで、どんな経験をしてきたかわかりやすいように工夫しました。掲載する制作物はフィギュア作品だけにしぼり、ひとつのことに専念してきた熱意が感じられるものに仕上げました。
編集部
では、神戸芸工大の受験を考えている方へメッセージをお願いします。
長谷
神戸芸工大は自分のしたいことに一生懸命打ち込める場所であり、好きなことに対してのびのびと自分の力を発揮できる場所でもあります。4年間という時間は入学してみるとあっという間なので、自分の好きなこと、やりたいことをとことん突き詰めてください。