インタビュー

2021.05.06

映像表現学科

「撮影範囲約37,500平米の大学を
360度カメラで3Dスキャン」
自由に探索できるバーチャルコンテンツを制作しました。

井上 晴香さん

映像表現学科 4年

香川県 香川県立坂出商業高等学校出身

編集部
神戸芸工大に入学を決めた理由、また選んで良かった点はありますか?
井上
高校生の時に、芸工大の先生の出張授業を受けたことが入学のきっかけです。
専門的なソフト・機材など、特にCG分野に関しては学生では中々手が出せないような高価格帯のものが多いので、芸工大にはそういったプロに近い環境が用意されている点が魅力だと思います。
また、学祭では希望者による作品販売も行えるので、自身の創作活動を知ってもらえる機会が設けられているところもありがたいですね。
編集部
なるほど、では入学前からデザインやアートに関することは学んでいたのですか?
井上
高校では、IllustratorやPhotoshopの入門編のような授業を受けていました。
また、部活動ではアプリ開発のデザイナーを担当していたので、デザインは独学で学んでいました。
編集部
現在の学科・コースを選んだ理由を教えてください。
井上
出張授業や大学Webサイト、卒展などを見てCGの分野に興味を持ちCGコースを選びました。
もともとはキャラクターモデリングをやってみたかったのですが、先輩方の作品を見てアニメーション、編集などにも興味を持ちました。
編集部
印象に残っている授業を教えてください。
井上
IllustratorとPhotoshopの応用実技「コンピュータ基礎表現」の授業が印象に残っています。
ソフトの細かいツールの使い方は自己流な部分も多かったのでとても勉強になりました。クリエイティブ職の就活にはポートフォリオがほぼ必須なので、そういった点でも役立つ内容が多かったです。
編集部
卒業制作作品について教えてください。
井上
夜の神戸芸術工科大学屋外と芸術工学教育センター内を360度カメラで3Dスキャンし、学内を自由に探索できるバーチャルコンテンツを制作しました。
撮影範囲は約37,500平米、撮影箇所は1,400箇所と広範囲のスキャンに挑戦しました。昼とはまた違った学内の雰囲気を楽しんでいただければ幸いです。
編集部
どのような経緯でこのテーマに決めたのですか?苦労した部分も教えてください。
井上
もともとは違う研究テーマで制作を進めていましたが、制作に行き詰まり悩んでいたところへゼミの先生から「360度カメラを使ったバーチャルコンテンツ制作」を提案していただき、制作着手に至りました。
制作で苦労したのは主に撮影面です。制作の流れとして、①1日に学内約100~150箇所を撮影→②クラウド上に撮影データをアップロードし3D化(3~10日)→③3Dデータにエラーやズレがないか確認→①→②→③→…という作業を繰り返し行うのですが、①の撮影でエラーが何度も続いた時や、③の作業でエラーが発生し、数百箇所の撮影と数日間の3D化工数が無駄になった時は本当に完成できるのか不安でした。
完成までに再撮影は計5回ほど行い、データ量の都合で泣く泣く削った箇所も多々あります。
制作に苦労した分、徐々に完成していくマップを見た時の感動も大きかったですし、卒展では多くの方に楽しんでいただけて嬉しかったです。

編集部
高校生や受験生へのメッセージをお願いします。
井上
他学科の授業を受けたり、学内展示などで学生作品を見るなど、学内だけでも刺激はたくさんあるので、それを自身の制作に生かしてほしいです。
4年間の学生生活の中で、時に周りと比較して落ち込むこともあるかもしれませんが、自分らしさを忘れず楽しいと思ったことを追求していってほしいなと思います。