インタビュー
2022.01.22
生産・工芸デザイン学科
「作品表現だけじゃなく
人として成長できた」
思い出を大切にした作品制作から
思い出作りを手伝う縫製職に
※学科・コース名称・学年はインタビュー当時のものです。
白瀬 ほのかさん
ファッションデザイン学科 ファッション企画コース 4年生
兵庫県立長田高等学校出身
株式会社トリート内定
- 編集部
- どうして神戸芸工大に入学を?
- 白瀬
- もともとつまみ細工などの手芸が好きで、服づくりについて学びたいと思い、神戸芸工大のオープンキャンパスに参加しました。その時にお話ししてくださった先生が、設備が充実していることや、服づくりだけではなく写真の撮り方やファッション企画など、より幅広い知識を学ぶことができるよと教えてくださって、興味を持ちました。
- 編集部
- 実際に入学して、いかがでした?
- 白瀬
- 先生のおっしゃった通りで、パソコンやミシンをはじめ、染色や織物、編み物ができる機材がすごく充実しています。シルクスクリーンや染料の種類も沢山あり、授業だけではなく自主制作でも利用できるので、学校に来たらつくりたいものがつくれる環境が整っています。そうした機材の扱い方だけではなく、もちろん技術面でもさまざまなことを学ぶことができ、ギャザーを入れたりボリュームを出してみたり、細部にこだわった理想の服づくりができるようになりました。
- 編集部
- 服づくりをする中でも、ファッション企画コースに進んだ理由は?
- 白瀬
- ワークショップを通して、ファッションというのは単に服をデザインすることだけではないという気づきを得たことがきっかけでした。デザイン以外にも、日頃の生活をより便利にしたり、問題を解決したりできる側面があることを知り、そういった仕組みの提案にチャレンジしたいと思ったからです。
- 編集部
- コースではどのような提案を?
- 白瀬
- 造花ブランド企画についての提案を行いました。ウェディングで使用するブーケと花冠を、つまみ細工の技法を使った造花でつくりあげました。手入れが必要でいつかは枯れてしまう生花と違って、造花ならばウェディングが終わっても半永久的に飾っておくことができます。思い出をずっと残しておけるように、というのがコンセプトです。
- 編集部
- こだわった点はどんなところですか?
- 白瀬
- 花の裏側のがくや茎の部分も生花っぽく見えるように工夫しました。それから造花ブランドの店舗デザインも企画し、つまみ細工の造花でつくったオブジェを飾り、来店した人が写真を撮れるフォトスポットを設けるなどの提案を行いました。実際に触れるオブジェにすることで、つまみ細工に親しみを感じてもらいながら、撮った写真をSNSに投稿してもらうことを通じてブランド発信に繋がる仕組みです。
- 編集部
- では、就職活動もやはりファッション関係の企業にしぼって?
- 白瀬
- 大学で学んできたことを活かせる仕事に就きたかったので、縫製職を中心に採用情報を探しました。就職活動を進めるにあたって、自分が本当にやりたいことってなんだろう?と考えた時、私は服をデザインするより、つくることが好きなんだと気付いたからです。
- 編集部
- 採用試験では実技などもありましたか?
- 白瀬
- 技術職なので手縫いの実技試験などがありました。大学で学んだ基礎的な知識はもちろん、自分でさまざまな生地や素材を使ってモノづくりをしてきた経験が役に立ちました。
- 編集部
- 内定先では縫製のお仕事を?
- 白瀬
- ウェディングドレスをはじめとした結婚式で使うファッション小物全般を扱っている会社で、高い縫製技術が求められます。その分とてもやりがいがありますし、お客様一人ひとりとじっくり向き合って思い出作りをお手伝いできるお仕事だと思います。
- 編集部
- 今後の目標は?
- 白瀬
- ショップアトリエでお客様に最高の結婚式を提供することです。店舗にいらっしゃったお客様の体型などに合わせて、その場でドレス補正を行うため、スピードと正確さ、丁寧さが必要となります。技術をしっかりと磨き、知識と教養を身に付け、早く一人前になれるようにがんばっていきたいです。
- 編集部
- 最後に、白瀬さんにとって神戸芸工大とは?
- 白瀬
- 「刺激を得られる場所」。神戸芸工大ではファッションだけにとどまらず、さまざまなデザインについて学べるので、他の学生の作品を見ているだけですごく勉強になります。作品づくりにおいて表現の幅が広がるのはもちろん、自分自身の視野も広がって、人として成長することができる場所です。
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