インタビュー

2019.10.01

生産・工芸デザイン学科

いろんな素材や技法に触れて、
新しいことに挑戦するおもしろさに夢中。

※学科・コース名称・学年はインタビュー当時のものです。

山田 誉貴さん

アート・クラフト学科 1年

兵庫県立武庫荘総合高等学校出身

編集部
神戸芸工大を志望したきっかけを教えてください。
山田
アートやデザインからまんが、映像まで、多種多様な学科があることにも惹かれましたが、国内でも限られた大学でしか学べない「芸術工学」という学問を学べることが、何よりの魅力だと感じました。僕は絵を描くことが好きだったので、美術と工芸の2分野を1学科で学べるアート・クラフト学科に興味を持って受験しました。
編集部
神戸芸工大での学びを通して気づいたこと、新しい発見はありましたか?
山田
正直に言うと、入学するまでクラフト系への関心が低かったのですが、授業を受けたらおもしろい! 吹きガラスの窯やガラスを削るサンドブラストの装置、陶芸のろくろなど、設備も本格的でスゴいことばかり。クラフトの知識がなかったから、何もかもが新鮮で感動の連続です。「神戸芸工大に入って良かったー!」って、本当に思います。
編集部
今はクラフトに夢中! な山田さん。クラフトのどんなところに惹かれましたか?
山田
実習の授業で、メタルワーク、ガラス細工、陶芸に取り組み、どれもおもしろくて奥深い世界だと思いました。初めて挑戦することなので思い通りにできなくて、でも逆に上手くいかないことが楽しく感じるんです。細かい作業にひたむきに没頭している時間が楽しい。技術が身について、自分を表現できるようになったら気持ちいいだろうなって。これだけ設備が整った環境があるので、今ここでしか学べないクラフトを学びたいって思っています。
編集部
入学してから、どんな作品を制作しましたか?
山田
一番印象に残っているのは、サンドブラストによるガラスの皿。僕は細かい絵を描くのが好きだったので、精密なデザインで圧倒させたくて花びらが幾重にも連なる千重咲き椿をモチーフに選びました。カッターでデザイン画を切り抜くのに時間がかかって、黙々と作業する過程で自分を見つめ、将来についてなどいろんなことを考えながらつくった思い入れのある作品です。
作品制作を通して自分を見つめ、自問自答しながら完成させた思い出深い作品。
先生からのアドバイスで表面と裏面に異なるラインを描き、繊細ながらも立体的な作品に。
編集部
アート・クラフト学科の魅力を教えてください。
山田
ひとつの学科で、絵画からフィギュア、彫刻、ガラス、陶芸、ジュエリーまで、幅広い学びがあるのが最大の魅力です。
しかも、みんなが同じ空間で多彩な作品を制作しているから、いろんな作品の制作過程を見ることができて刺激になります。仲間と交流しながらさまざまな考え方を共有し、切磋琢磨できる環境です。大学の友達はそれぞれに個性的で、僕の個性も肯定的に受け止めてくれるのが嬉しい。自分とは違う考えでもお互いを認め合い、刺激し合う関係が心地いいです。
編集部
現在の目標、これからやってみたいことは?
山田
とにかく何もかもが新鮮で楽しい毎日。興味があること全てに挑戦したいです。これから何を専攻するかはまだ決まっていないけど、自分に合った表現法を模索したいと考えています。授業で民芸品にも興味を持ったので、美術館や博物館にも行き、いろんなものを見て自分の引き出しを増やしていきたいです。
編集部
最後に、受験生へのメッセージをお願いします。
山田
アート・クラフト学科では、いろんなものに出会えます。何となく美術が好き、ものづくりが好き、という気持ちだけで入学しても、きっと自分に向いている分野を見つけられる学科だと思います。興味のある世界へ一歩踏み出す勇気があれば、思いがけない発見があるはず。皆さんの入学を待っています。
編集部
元々は絵を描くことが好きで、絵画を学びたくてアート・クラフト学科を志望したという山田さん。大学で「クラフト」という新しい表現手段に出会い、ものづくりの楽しさに目覚めたと言います。自分らしい作品制作にぴったりの素材は何か、深く考えて表現法を追求していく山田さんが、今後どんな作品をつくるのか、とても気になります。