インタビュー

2019.09.30

生産・工芸デザイン学科

糸づくりから服の制作まで、
ファッションに関わるすべてに興味津々。

※学科・コース名称・学年はインタビュー当時のものです。

芝 光彩さん

ファッションデザイン学科 1年

兵庫県立高砂南高等学校出身

編集部
神戸芸工大を志望したきっかけを教えてください。
中高から剣道に熱中していて、スポーツ推薦での大学進学という選択肢もありましたが、ファッションデザインを学びたくて神戸芸工大に進学しました。母がアパレル関係の仕事をしていた影響もあり、子どもの頃からファッションが好きだったんです。
神戸の大学という立地にも魅力を感じました。緑豊かな自然に囲まれた環境と、図書館が充実していることもこの大学に惹かれた理由です。
編集部
剣道漬けの中高時代から芸術の大学へ進むと決めたとき、絵の勉強などはされましたか?
ファッションはずっと大好きでしたが、絵をほとんど描いたことがありませんでした。少しでも専門知識を吸収できればと、神戸芸工大のイベントにはすべて参加しました! デッサンが苦手だったので、芸工塾には2度参加。特に人物画が苦手で、入学してからのデザイン画の授業は最初不安でいっぱいでした。でも「楽しんで描けばいいから」という先生の言葉で気持ちが軽くなり、今ではデザイン画を描くことが楽しい! 先生が学生時代に描いたデザイン画のスケッチブックを見せてもらい、私もスケッチブックを持ち歩いてデザインのアイデアをメモするようになりました。
編集部
入試ではどんな気持ちで挑みましたか?
6年間の剣道で鍛えられた挨拶や礼儀には自信があったので「他の受験生に勝てる!」という強い気持ちで受験に挑みました。AO入試の作品提出で、私は絵とデザイン画の他に部活でのボランティア活動を自分なりにポートフォリオにまとめて持って行きました。作品以外にポートフォリオを持参したことを先生に評価していただけて嬉しかったです。
編集部
大学に入ってから、自分自身が変わったと感じることはありますか?
最近、街で洋服を見るとき、デザイン以外に縫製や素材も気になるようになりました。ファッションデザイン一筋でしたが、テキスタイルの学びも楽しくなってきた! なのでコース選択をすごく迷っています。先生と相談して、2年前期はファッションデザインを、後期はテキスタイルを専攻してからコースを決める予定です。私は舞台衣装が好きなので、コスチュームデザインを学ぶのもこれからの楽しみ!
編集部
それでは、入学してからどんな作品を制作しましたか?
無地の布にシルクプリントでパンダの柄を刷って、アロハシャツを制作しました。布にプリントするところから自分でできることが楽しくて、愛着のある作品になりました。私は、縫い目のラインやボタンホールの始末など細かいところが気になるタイプ。見えないところまで美しく仕上げたくて、何度も縫い直しをしました。やり始めるとトコトン突き詰めたくなるのは、剣道をやっていたときと同じかもしれません。
パンダのモチーフをプリントしたアロハシャツ。端切れでヘアターバンとポシェットも制作。
編集部
学科の学び以外に、活動していることはありますか?
先生が西脇の美術館で開催したワークショップや、学科横断の「アート&プロジェクト」などに参加し、他学科の友達ができました。他学科の友達と遊びに行くと「あの屋根カッコイイ!」とか、注目するものが私と違うのがおもしろい。友達のおかげで、今まで気にとめていなかった建築やインテリアなどにも関心を持つようになりました。友達の誘いで、書道サークルも立ち上げ、全力で大学生活を満喫しています。
播州織りの端切れを使ったワークショップで、子どもたちと一緒につくった小物。
編集部
最後に、受験生へのメッセージをお願いします。
神戸芸工大は、さまざまなところから刺激を受けられる大学です。積極的に交友関係を広げていくことで、多彩な分野を学ぶ仲間がたくさんできます。学生が着ている服や髪型も個性的なので、見ているだけでも刺激的! 自分の好きなことを追いかける4年間は、人生において何物にも代え難い大切な時間になるはずです。
編集部
ファッションへの想いや興味のある学びについて、熱く語ってくれた芝さん。目を輝かせて前のめりに話す姿から、大学生活を思い切り楽しんでいることが伝わってきました。神戸芸工大での学びや友達から刺激を受けて、好奇心がどんどん膨らんでいるみたいです。芸工祭や卒展のファッションショーでどんな作品を披露してくれるのか、今から楽しみです。