インタビュー
2019.10.01
メディア芸術学科
まんがをひたすら描いて、悩んでも描いて、
厳しさの中にある自己成長が充実感に変わる。
※学科・コース名称・学年はインタビュー当時のものです。
田辺 彩恵さん
まんが表現学科 1年
山口県立徳山高等学校出身
- 編集部
- 神戸芸工大を志望したきっかけを教えてください。
- 田辺
- もともとはイラストに興味があって、ビジュアルデザイン学科を志望していたんです。でも神戸芸工大のオープンキャンパスで「あなたの絵はまんがに向いている」と先生に言っていただき、まんがもいいなと思うようになって。まんがを描き始めたのは、入試の半年前から。ギリギリまでイラストとまんがのどちらを学ぶか迷ったんですが、アニメーションや映画など、まんが以外にも好きな分野の授業が多くあるまんが表現学科を選びました。
- 編集部
- まんがを学ぼう! と決めたとき、なぜ神戸芸工大を選んだのですか?
- 田辺
- いくつかの大学のオープンキャンパスに参加してみて、先生や学生のまんがに対する情熱が一番強かったのが神戸芸工大でした。先輩から「まんが表現学科は課題量が多くて厳しいよ」と聞いて、せっかくなら厳しい環境で自分を鍛えたいと考えたんです。少人数制で先生との距離が近く、集中してまんがに取り組めそうな印象も受けました。
- 編集部
- まんが表現学科は課題が多いとのことですが、実際に取り組んでみていかがですか?
- 田辺
- 想像以上に多いです(笑)。それでも先輩の時代よりは少ないそうですが・・・。先生の熱意も知識量も凄まじく、本気でプロを目指すカリキュラムなので、描くことで鍛えられてる! って実感できます。大変だけど、好きなまんがの世界にのめり込める毎日が楽しいです。
- 編集部
- 入学されて半年ですが、どんな作品を描いているのですか?
- 田辺
- まんが表現学科で発刊している雑誌『トビオ』への掲載が決まって、その作品を制作中です。
入学前は、思いつくまま自由にまんがを描いていたけど、授業で学んだストーリー展開や視覚誘導、コマ割りなどについて考えている時間のほうが、描いているより何倍も長くなりました。まんがの奥深さを実感しながら、今3度目の描き直し中です。とにかく完成させることが目標。
実は、両親に私が描いたまんがを見せたことがなくて、『トビオ』に掲載されたら見てもらおうと思っています。
- 編集部
- 大学の学びを通して、新しい発見はありますか?
- 田辺
- まんがを描くだけなら、学校に行かずに一人でだってできます。でも魅力的な作品を描くには、まんが以外にもさまざまな知識が必要だということを、大学に入って知りました。授業で学ぶ映画やアニメーションの知識や一般教養も、全てがまんがにつながっている。知らないことがいっぱいあったことに気づき、ここで学ぶことがまんがに深みを与えてくれると感じます。
親に「一般教養も学んだうえでまんがを描きなさい」と、専門学校ではなく大学を勧められたことに改めて感謝しています! - 編集部
- 現在の目標、これからやってみたいことは?
- 田辺
- 今は何よりも表現力を磨きたい。読む人を引き付けられるストーリー構成ができるようになりたいです。
先日、先輩に誘われて出張編集部に持ち込みをして、憧れの出版社の担当編集者さんが付いたんです。このチャンスを活かして、在学中にデビューすることが目標! 一作でも多くの作品を描きあげて、上達していきたいです。
- 編集部
- 最後に、受験生へのメッセージをお願いします。
- 田辺
- 数年前は、まさか自分がまんが家を目指すなんて考えてもいませんでした。でも両親が「やりたいことをやりなさい」と言ってくれて、神戸芸工大に入って本当に良かったと思っています。
ここは本気でまんが家を目指すには最高の環境です。厳しいけど、やればやるだけ力が付いていくのがわかります。皆さんも好きな気持ちを貫いてください! - 編集部
- 「まんがを描き始めたのは受験の半年前から」という言葉が信じられないくらい、精力的にまんがを描いている田辺さん。大学生活が始まったばかりで大量の課題をこなす中で『トビオ』に応募したのは、自らを追い込んで時間を無駄にしないためなのだとか。すでに担当編集者がついて、在学中のデビューを目指して突っ走っています。彼女の作品を『トビオ』でチェックしてみてください!
イベント参加が難しい方へ。オンライン個別相談会や個別キャンパス相談会を実施していますのでお気軽にお申込みください。