インタビュー

2020.07.22

生産・工芸デザイン学科

自分が好きなものではなく、
人に良いと思ってもらえる「ものづくり」へ。

※学科・コース名称・学年はインタビュー当時のものです。

葛井 風雅さん

プロダクト・インテリアデザイン学科 2年生

大阪府立住吉高等学校出身

編集部
神戸芸工大を選んで良かったと思うポイントを教えてください。
葛井
先生方の教え方が丁寧だったり、厳しいけれど熱意があっておもしろいところです。情熱をもって話しかけてくださるので、ものづくりや開発への思いが強まり、気持ちが奮い立たせられます。
それから、施設や機材が充実していることも魅力です。2年生になって使える機材が増え、授業でいろんな機材を触らせてもらって、「こんなこともできるんだな」と驚きがたくさん。使えるものが多くなったことで、選択肢が増え、今後は表現の幅も広がると思います。
編集部
扱う機材以外にも、1年生の頃と比べて変化はありましたか?
葛井
以前は自分が良いと思ったアイデアで作品を制作していましたが、やはり使い手にとって良いデザインじゃないと意味がないと考えるようになりました。
ある授業で、自分のアイデアを3つ発表した時に、自分が一番良いと思ったアイデアはウケが悪く、逆にあんまりだと思っていたものが評価を受けました。制作していると自分の作ったものに愛着や執着が生まれてしまいますが、それよりも人からもらう冷静な意見が重要だと気づくことができました。
編集部
客観的な視点を大事にするようになったんですね。
葛井
ビジュアルテクニックの授業でロゴマークを制作した時も、講評会でかなり好評をもらって、驚いたことがあります。時間をかけて練りに練ったアイデアよりも、パッと考えてパッと作ったものの方が良かったりする。自分がどれだけ時間をかけたかは人には関係なくて、客観的に見ることが必要なんだなと気づきました。
編集部
新型コロナウイルスの影響で、オンライン授業が導入されたとのことですが、オンライン授業はいかがでしたか?
葛井
何日か公開期限を設けている映像授業があったりして、自分で見るタイミングを決めることができるのが良かったです。リアルタイムの授業でも、基本カメラやマイクは切っていて、自分のアイデアを説明する時に映像や音声をつなげるというやり方だったので、あまり戸惑いもなく導入することができました。
編集部
今後、何を専門に学びたいかは決まっていますか?
葛井
インテリアやユニバーサルデザインも気になっていましたが、今はプロダクトデザインを専攻したいです。プロダクトなら、ジャンルが幅広く、いろんなアイデアや発想を活かすことができる。さまざまな課題をやっていく中で、「これだ!」といえる自分の好きなものを見つけていきたいです。
編集部
プロダクトデザインに関して、日々の生活で意識していることはありますか?
葛井
1年生の時に先生にいただいたアドバイスから、身の回りにあるものに対して「なぜこのデザインなのか?」「なぜこれが人の注目を集めているのか?」ということを意識するようにしています。今はバターナイフについて調べていて、なぜバターナイフはこんな形状なんだろう?というところから考え、アイデアノートにいろいろスケッチを描き留めています。
編集部
では、これからの目標は?
葛井
3DCADについて専門学校で学んだことがあり、おもしろかったのと、身につけていれば将来、必ず役に立つと思うので、より使いこなせるようになりたいです。
それから、スケッチの上達も目標のひとつです。SNSで世界的デザイナーのスケッチを見るのですが、オリジナルのアイデアなのにスケッチを見るだけで、それがどんなものかわかるのがスゴイと思って。自分のアイデアを人に伝える手段として、スケッチの大事さに気づいたので、今はデッサンの基礎の実習を受けています。
編集部
目標を達成するために、神戸芸工大の授業や課題を活用できているんですね。
葛井
将来はデザイナーになりたいと思っているので、まずは神戸芸工大の中で、自分のデザインをみんなに知ってもらって、認めてもらいたい。そのために、今後もしっかりスキルを磨きたいです。