インタビュー

2022.01.22

ビジュアルデザイン学科

「ここで『好き』と『夢中』を見つけた」
広告デザインや写真に
魅せられカメラマンの道へ

※学科・コース名称・学年はインタビュー当時のものです。

髙橋 海大さん

ビジュアルデザイン学科 グラフィックデザインコース 4年生

大阪府 大阪商業大学高等学校出身
株式会社博報堂プロダクツ内定

編集部
大学に入る前から、デザインについては学んでいましたか?
髙橋
高校の時にデザイン美術コースを専攻し、建築デザインやファッション、グラフィックなど一通り学んでいました。卒業制作でパッケージとポスターをつくった時に広告デザインの楽しさを知り、大学に進学してもっと専門的に勉強したいと思うようになりました。
編集部
神戸芸工大を選んだ理由は?
髙橋
神戸芸工大の先生が高校で授業をしてくれていたんです。だからもともと親しみはありました。
編集部
実際に入学して良かったなと思った点はありますか?
髙橋
先生や先輩との距離が近くて、なんでも聞ける関係性だったので、わからないことや知らなかったことをたくさん教えていただきました。そのおかげで、作品における表現の幅も広がったと感じます。
編集部
高校と大学では、どのような違いがありましたか?
髙橋
高校ではデザインについて広く浅くといった風に学んでいたので、大学に入ってからはさらに専門的な知識やスキルを身に付けられました。それから高校と違って大学では作品の講評や発表の場があるので、自分の作品を見つめ直したり、考えやアイデアを言語化したりするトレーニングになりました。
編集部
その中でも、一番の学びとなったのは?
髙橋
作品制作におけるテーマやコンセプトの重要さを学べたことです。ただモノをつくるだけじゃなく、作品を通じて自分が誰に何を伝えたいのか、そのためにはどう表現すべきなのか、といった視点が作品制作に加わるようになりましたね。
編集部
では、大学ではどういった作品づくりをしてきましたか?
髙橋
昔から雨が好きで、雨をテーマにした作品づくりに取り組みました。自分で撮影した写真をA3用紙に拡大印刷してそれをつなぎあわせ、巨大な一枚の写真にし、それをひとつは外で雨ざらしにして、もうひとつはサラダ油を塗り雨の透明感を表現しました
編集部
写真を使うという発想はどこから?
髙橋
高校の時にコンパクトデジタルカメラを手にしたことをきっかけに趣味で写真を撮るようになり、大学に入ってから一眼レフを使うようになりました。友人たちとの日常やダンスサークルの合宿などで写真を撮っていましたが、授業でもカメラについて学ぶ機会があり、さまざまなフォトグラファーについて教えてもらって、広告写真というものに興味を持つようになりました。
編集部
それが就職活動にも影響を?
髙橋
自分の将来のことを考えた時に、プロのカメラマンを目指したいと思って、仕事をしながら写真について学べる場所を探していました。内定先である博報堂プロダクツでは、アシスタントフォトグラファーの方々が働きながら自分の作品制作をしていて、展覧会も開催しています。実際に見に行ってみたら、作品や展示からアシスタントフォトグラファーの方々の熱意や自信が感じられて、とても感動し、それで、ここに入社して仕事したい!と思うようになりました。
編集部
就職活動では、大学でのどんな経験が役に立ちましたか?
髙橋
さまざまなことにチャレンジして、自分の好きなことや夢中になれることを見つけることができたことは大きかったです。学生同士の共同制作で、実際に販売されているワッフルについての企画デザインを提案したことも、良い挑戦になりました。ワッフルをセットで買ってきても誰かがひとつ食べてしまうと、他の人はもうその味を食べられなくなってしまうという問題点に気付き、これを解決するために、商品パッケージに付けたヒモで手を汚さず簡単にワッフルを切り分けられるようにしました。一人で取り組む作品制作とは違って、皆で一緒にアイデア出しをするのは楽しかったですね。
編集部
これからの目標は?
髙橋
まずはアシスタントフォトグラファーとして写真や仕事についてしっかりと学び、知識と技術を身に付け、一人前のカメラマンになること。それから、写真に関する作品づくりもずっと続けていきたいです。