インタビュー

2022.01.22

建築・環境デザイン学科

「行き詰まっても最大限の力を出し切ってきた」
課題を通じて神戸というまちと向き合い
設計士としての道へ

※学科・コース名称・学年はインタビュー当時のものです。

割石 光絵さん

環境デザイン学科 建築コース 4年

兵庫県 神戸市立六甲アイランド高等学校出身
神戸の組織型建築設計事務所内定

編集部
神戸芸工大の推しポイントは?
割石
芸術文化と科学技術の融合という考えのもと、「芸術」と「技術」、どちらも学ぶことができる環境が整っているところです。充実した設備やカリキュラムはもちろん、特に建築業界の第一線で活躍されている先生方から、幅広い知識や視点、デザインを学ぶことができることが魅力です。
編集部
先生方とはよく話す機会がありましたか?
割石
授業でさまざまなお話を伺ったり、わからないことを聞いたりしたことはもちろん、就職活動について相談させていただきました。私は最初、大手企業への就職を志望していましたが、就職活動を続けているうちに、自分が本当にしたいことってなんだろう?と考えるようになったんです。
編集部
本当にしたいこととは、何だったのですか?
割石
今まで大学でやってきたこと、学んできたことを見つめ直して、私は人・まち・環境、それぞれのつながりを大切にし、思いやりのある建築デザインをしたいんだと気付きました。大手企業よりも地元に密着した設計事務所の方が自分に合っているのではないかと思い、志望先を変えて就職活動をしている時に先生に教えていただいたのが、今の内定先でした。
編集部
内定先を志望した理由は?
割石
長年にわたって神戸を中心とする京阪神のまちづくりに携わり、まちを豊かにする設計を行っている点です。それから、文化教育施設や公共施設をはじめ、個人住宅に至るまで幅広く設計を手掛けている点にも魅力を感じました。大学の設計課題を通じて神戸というまちと向き合い、実際に神戸のまちづくりや空間づくりに建築設計者として携わりたい、という想いが私の中で大きくなっていたんです。
編集部
神戸芸工大では、どういった授業が印象的でしたか?
割石
2年生の時に、東京の住宅街で9坪の狭小住宅を設計するという課題がありました。昨今ご近所付き合いというものが希薄になっていることに着目し、一階部分を公園のように周辺住民と共有できるスペースにした住宅を設計しました。この課題を通じて、暮らしの豊かさは住宅空間の狭さに左右されないんだなと気付くことができました。その時につくった模型はポートフォリオに載せるため、のちのちブラッシュアップしてつくり直しました。
編集部
ポートフォリオは就職活動用に制作したのですか?
割石
そもそもは授業の中でポートフォリオをつくる機会がありました。紙面に作品写真や文章をレイアウトする、という作業はほとんどやったことがなく、課題発表の時のシートづくりとも違っていましたが、建築雑誌を参考に写真の配置や文字サイズを考え、自分なりにこだわってつくりあげました。ポートフォリオは建築系の就職活動で絶対に必要になるので、あとで焦らずに済むように自分の納得のいくものを妥協せずにつくることをオススメします。
編集部
就職活動で活かされた、自身の強みは?
割石
何事にも最大限の力を出し切れるところです。大学の設計課題でも常に目標を掲げ取り組んできました。課題に取り組む中で行き詰まったり苦しく感じたりする場面が多々ありましたが、模索と修正を繰り返し、乗り越えてきました。これからもしっかりと目標を設定し、全力で向き合っていきたいと思います。
編集部
最後に、割石さんにとっての神戸芸工大とは?
割石
建築デザインを通して多くの方々と関わり、たくさんの刺激を受け、好きなことに打ち込める場所です。引っ込み思案な性格でしたが、大学ではいろいろなことに挑戦しないともったいないと思うようになりました。3年生の時に開催したワークショップで主催を担当するなど、さまざまな活動に参加し多くの方々と関わり合うことで、自分になかった考えや発想、視点を学ぶことができ、積極的に行動する大切さを体感することができました。